今回は運動をするときのエネルギーを作り出すために重要な役割を果たす栄養素としてコエンザイムQ10について紹介します。
コエンザイムQ10とは
コエンザイムQ10という名前をCMなどで見かけたことがる人が多いと思います。実際にはどのような働きがあるのでしょうか。
まずエンザイムとは酵素のことで、人体の中での物質の合成反応を補助する栄養素のことをいいます。
そしてコエンザイムは補酵素のことで、酵素を使った栄養素の反応を補助する役割があります。補助の補助といった感じです。
その中の一種であるコエンザイムQ10は人間が利用する補酵素として唯一のものです。
このようにコエンザイムは栄養素の反応を補助する役割があり、人間の生命活動に不可欠の栄養素です。
このコエンザイムQ10は主に細胞内のミトコンドリアの中にあります。
コエンザイムQ10のメリット
コエンザイムQ10を摂取することのメリットとしてはエネルギーを生み出すというものが挙げられます。
細胞内のエネルギー生産の代謝過程でコエンザイムQ10が利用されます。
すなわちコエンザイムQ10が不足していると十分なエネルギーを作り出すことができません。
逆にコエンザイムQ10が体内に十分あれば、エネルギーを必要な量だけ発生させることが可能になります。
コエンザイムQ10の利用
体内でコエンザイムQ10が利用される方法は下記のようなものがあります。
コエンザイムQ10は体内で合成をすることも可能ですし、食事からの摂取によっても体内に取り込むこともできます。
消化吸収を経て血液にのって循環し、全身の細胞に送り届けられます。細胞内のミトコンドリアにとりこまれて、その中で補酵素として代謝反応に利用されます。
トレーニングなどを行うとき、細胞内でATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に分解される過程でエネルギーが発生します。
このエネルギーを発生させる代謝反応の中で補酵素であるコエンザイムQ10が利用されます。
コエンザイムQ10の摂取
これまでコエンザイムQ10はミトコンドリアの中にあると説明したので、体内の多く存在しそうに思えます。
たしかにコエンザイムQ10は体内で合成することも可能ですが、特に加齢にともなって合成能力が低下して、体内で不足することがあります。
1日で必要な量は30mg〜300mgと幅があり、年齢や体質などによって大きく異なります。
特に筋トレなどの激しい運動をする場合は消費も激しいので、食事から摂取する必要があります。
食事から摂取する場合は牛肉、豚肉、鶏肉といった肉類や、ブロッコリー、ほうれん草といった野菜からとることができますが、含有量は少ないですので、必要に応じてサプリメントで補うといいでしょう。
以上コエンザイムQ10について、その役割と体内での利用のされ方、摂取方法を紹介してきました。
運動のパフォーマンスを向上させるために必要な栄養素ですので、意識的に摂取するようにしましょう。
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