今回はカナダ・スコーミッシュでのクライミングツアー中に訪れたブルワリーの紹介です。(*2019年9月の情報です)
クライミングのレスト日にAdventure Centre(観光案内所)に行ってみると、気になるパンフレットを見つけました。
スコーミッシュの町にあるブルワリーを巡るスタンプラリーです。そう言えば岩場近くのバーで注文したビールは、BACKCOUNTRY BREWINGという地元のビールでした。
これまでスコーミッシュでクラフトビールが有名だということを知りませんでしたが、お酒好きの自分としては回らないわけには行きません。早速ラリーに行って見ましょう。
BACKCOUNTRY BREWING
今回のスタンプラリーの対象はスコーミッシュの中心部から、Ground Up Climbing Centreがある北の郊外まで、15軒がリストアップされています。まずは北側にあるBACKCOUNTRY BREWINGに行ってみることにしました。
スタンプラリーのせいか昼間だというのに店内は多くの人でいっぱいでした。カウンターで注文するスタイルで、PilsnerやPale Ale、IPAなど多くの種類があります。店内は木目の内装と暗めの照明で落ち着いており、ビールと食事を楽しむのに適した空間でした。
売店のようなスペースもあり、缶ビールだけでなく、Tシャツや帽子なども購入することができます。
また、カウンターには小さな容器を持った客がきて、その樽にビールを詰めてもらっていました。ビールのテイクアウトと行った感じでしょうか。ここでは順番待ちの行列ができていたのですが、今回は多くの店を回りたかったので、時間の節約ということで缶ビールを2種類だけ購入して移動しました。
Pale Aleは濃厚でホップの香りが豊かで、味わい深い飲みごたえのあるビールでした。White Aleは爽やかな香りとともに、柔らかい泡の感触がとてもよく、飲んでいて気持ちがいい一本でした。他にもたくさんの種類があったので次回は全部制覇したいです。
GEO CIDER CO.
2軒目はBACKCOUNTRY BREWINGの隣の建物にあるGEO CIDER CO.に行きました。
「サイダー?アルコールじゃないのか?」と不思議に思いながらお店に入りました。こちらは先ほどとは違って白い内装で、光を取り入れた明るい雰囲気です。
美術館にテーブルと椅子が並べられたようなシンプルな空間ですが、カウンターの向こうに並んだ多くのタップに興味をそそられます。お客さんは僕の他に2人しかいませんでしたので、さっそく席に座って注文しました。
店員さんにはFLIGHT SETという5種のドリンクのセットをすすめられたので、それを一つと食事としてタコスを注文しました。
調べてわかったのですが、Ciderは日本ではよくシードルとして知られているリンゴを発酵させた発泡酒のことです。今回頼んだセットはシードルをベースとして、オレンジやストロベリーの果汁を混ぜた創作シードルというかカクテルのセットでした。
基本のシードルは爽やかな香りの中に、甘さが効いていてゴクゴク飲めてしまう美味しいものでした。オレンジ果汁入りのシードルは酸味が効いており、高めのアルコールととてもマッチしていました。ストロベリー果汁入りのシードルはベリーの華やかな香りがリンゴの香りを引き立てています。スイカ果汁入りのシードルが一番独特な風味を出しており、ぬるっとした感触とリンゴの爽やかさの相性がいいです。タコスを食べながら人生初のシードルを楽しむことができました。
A-FRAME BREWING CO.
次はスコーミッシュの中心部へ向けて移動し、途中にあるA-FRAME BREWING CO.に立ち寄りました。
ここは外観は町の居酒屋といった感じのこじんまりとしたお店ですが、内装はグレーを基調とした洗練された雰囲気があります。席はほぼいっぱいで人気のお店のようです。
メニュー表を見ると、ビールは「Okanagon Ale」や「Garibaldi Ale」など地元の地名を由来としたネーミングで、この土地への誇りや敬意といったものを感じます。今回はOkanagon Aleを注文しました。
これはホワイトエールで、スッキリとしたのみ口に程よい苦味が効いています。何気ない町の風景を眺めながらビールを飲むのもいいものです。
HOWE SOUND INN & BREWING
A-FRAME BREWINGを出てスコーミッシュの中心部に入り、この日最後のバーであるHOWE SOUND INN & BREWINGに到着しました。
こちらはホテルに併設するバーで、地元の人にはかなりの人気らしくほぼ満員でした。テーブルが一杯だったので、カウンターに通されました。うす暗くムードのある雰囲気の中で、客がそれぞれの会話に花を咲かせており、とても活気があります。
ここまで結構飲んできて酔っぱらってきましたが、この機会に飲まないと次いつ飲めるかわかりません。まずはHowe Sound Lagerとサラダを注文しました。
目の前のタップから注がれたグラスたっぷりの一杯を、店員さんがおしゃれなコースターに乗せてくれます。一口飲んでみるとその濃厚な香りがたまりません。
天井から吊り下げられているたくさんのマグカップが、店のインテリアとしてもおしゃれでした。
店内のテレビではサッカーの試合が流れており、男の客が劇を飛ばしているのを聴きながら、バーの雰囲気を楽しみました。
このスタンプラリー最後の一杯を追加で注文しました。スコーミッシュ近くのGaribaldi山から名前をとったGaribaldi Honey Pale Aleを飲んでみました。
Honeyとついているので甘いのかといったらそういう訳ではないですが、香りづけとして使っているのでしょうか。これも風味が豊かでとても美味しかったです。
以上スコーミッシュのブルワリーの一部を紹介しました。歩いた距離と言い、摂取したアルコールの量と言い、実に地元の味を堪能した1日でした。今度スコーミッシュに来る際は、行けなかった他のお店にも必ず行きたいです。スコーミッシュに来た際にはぜひ、ブルワリー巡りをしてみてはいかがでしょうか。
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