クライミングエリア紹介 富士川

Japan
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今回は静岡県の富士川ボルダーを紹介します。

概要

所在地

エリアは静岡県富士宮市富士市にあります。富士宮市と富士市の間には富士川が流れていますが、そこにかかる逢来橋の周辺の岩壁と河原に転がる岩を登ることができます。橋から岩壁を見ることができるので岩場を見つけるのは容易だと思います。

トポ

富士川ボルダーの情報がまとまっているのは、日本フリークライミング協会(JFA)の会報であるFree Fanの54号と55号です。10年以上前のものなので入手が困難かもしれませんが、アクセス情報、マナー、周辺の施設などが掲載されています。

インターネットであれば、富士宮山岳会のホームページが参考になります。下記リンクの「富士川のトポ」に紹介があります。

fujinomiya

また、地元クライマーの方のブログも参考になります。

『富士川(逢来橋)ボルダーの最初のトポ』
前文地元友人から、富士川ボルダーの資料問い合わせが有り、ハードディスク内の古い資料を探してみた処、幸運にも四半世紀前に作成した富士川ボルダー(逢来橋)のトポが…

アクセス

電車

電車で行く場合は、JR見延線の沼久保駅を下車し、15分ほど歩くと到着します。

自動車

自動車でいく場合は、逢来橋の近くにある水辺の楽校の無料駐車場があります。ここに車をとめて河原に沿っていくと左岸の岩場(メインウォール2)に行けて、逢来橋を渡って河原に降りれば右岸の岩場(メインウォール1)に行くことができます。

基本情報

開拓

Free Fan#54によると、富士宮山岳会のメンバーによって1970年~1980年にかけてクライミングの練習という位置づけで登られ始めました。

その当時はボルダリングも一般的ではなく、岩壁を登るというスタイルもあってか広く知られてはいませんでした。それが2000年代に再発見され、FreeFanで紹介されたことで地元以外のクライマーも訪れるようになりました。

環境

ノーマル(六級)

富士山の噴火によって流出した溶岩が冷えて固まった玄武岩です。それが川の流れによって削られ今のように河原の岩壁となりました。溶岩が冷える過程でクラックが入ったり、柱状節理のような特徴的な岩の形になりました。

河原ということですが磨かれてツルツルというわけでもなく、溶岩が元となっているせいか意外とフリクションがあります。

水辺の楽校

水辺の楽校は広い公園で、週末になると多くの家族連れなどが訪れます。バードウォッチングや散歩をする人もいます。

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000038557.pdf

また、川には釣り人やラフティングを楽しむ人などがいます。岩場は橋から見ることもできますし、他のアクティビティを楽しむ人もいます。住宅街が比較的近いということもありますので、ごみを持ち帰るなどは当然として、大声を出さない、チョーク跡はしっかり落としていくなどマナーを徹底することを心がけてください。

主な課題

今回は富士市側のメインウォール1と呼ばれるエリアを紹介します。こちらは下地が砂になっており、ランディングが最高です。高さもありますが思いきった一手を出すことができます。

Shoulder

メインウォール左側の凹角部をほぼ直上する課題が「Shoulder」(二段)です。上部に核心があり、その名の通り肩を使って登っていきます。開拓者はこの課題で肩を痛めたらしいです。

L

Shoulderの下部からQEDの上部へと弱点をつないで行く課題が「L」(中級/初級)です。ムーブも多く楽しいラインです。

QED

こちらもムーブが多彩なのが「QED」(初段)です。上部のスローパーを取ってからも気が抜けません。

BRIGE

QEDの右側の凹角を登る課題が「BRIGE」(一級)です。課題名はあえてこの名前らしいのですが、ステミングなど足の技術が重要な一本です。

ポケット

その名の通り穴を使って登る「ポケット」(二級)は手数が少ないですが、ムーブが詰まっています。

このポケットの右側には富士川最難の「フェルマー」(四段)があります。室井登喜男氏初登のこの課題は足の繊細さといい、ホールドの悪さといい実に厳しい課題です。

おすすめ飲食

エリアの近くには浦田商店という飲食店があります。ここは地元のグルメである富士宮焼きそばを食べることができます。

普通のやきそばとは違って、蒸らして作るのでもちもちとした食感が特徴です。とても美味しいですし、地元への還元の意味も込めてぜひ行ってみてほしいです。


以上富士川ボルダーの紹介でした。富士山の溶岩から作られた岩壁を登る特徴的な岩場ですし、開放感もあるところなのでぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

参考元

  • 「FreeFan #54, #55」日本フリークライミング協会会報誌

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