クライミングエリア紹介 三峰

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今回は秩父にある三峰ボルダーを紹介します。

ひも

所在地

埼玉県秩父郡大滝村の荒川の上流にエリアがあります。光岩小学校エリア(2021年1月現在光岩小学校は廃校となり、光の村養護学校に変わっています)と太陽寺エリアがあり、どちらも河原にボルダーが転がっています。ここでは光岩小学校エリアを紹介します。

涼しいマントル

アクセス

自動車

車で行く場合は駐車場に注意しましょう。エリアへ下降する入口の路肩は転回スペースのため駐車禁止です。

下降路の入り口は駐車禁止

そこから少しだけ集落に近い路肩に、道路にはみ出さないように駐車しましょう。

そこが満車の場合は、光の村養護学校付近の国道140号沿いの路肩に停めるのがいいでしょうか。

電車・バス

公共の交通機関を利用する場合、まずは秩父鉄道を利用して三峰口駅まで行きます。そこから徒歩でエリアの入口まで30分ほどで行くことが可能です。

もしくは三峰口駅から西武観光バス秩父市営バス川又線に乗車し、強石(こわいし)バス停で降車してそこから歩くと1kmくらいでエリア入口まで行くことができます。

基本情報

開拓

1984年ころに開拓されましたが、やはり一般に知られるようになったのは、室井登喜男氏により編纂されたトポ「小川山 御岳 三峰 ボルダー図集」通称黒本の影響によるものでしょう。近年太陽寺エリアも開拓され、多くの課題が追加されました。

環境

荒川の河原のボルダーということもあり磨かれた岩が多く、フリクションはあまり期待できません。岩質は緑色変成岩という珍しいもので、チャートや石灰岩など様々な岩石が混じっています。

上流にはダムがあるので放流のサイレンが鳴った時は時は退避するなど注意しましょう。

また、大雨による洪水で下地が変化することもあり、ペタシのある草もち岩は傾いてグレードが変化しています。

草もち岩

アプローチ

エリア上方の道路からのアプローチは急な山の斜面を下っていきます。

踏み跡がはっきりとついているので迷うことはないと思います。しかし斜度がきつく、ロープが張ってある箇所もあるので、登山靴やアプローチシューズなどしっかりとした靴を履いていくことをおすすめします。

三峯神社

エリアからさらに荒川の上流側に30分ほど車を走らせると、三峯神社に行くことができます。

言わずと知れたパワースポットで、お守りを目当てに多くの参拝客が訪れることでも有名です。毎月1日に配布されていた白いお守りは、残念ながらあまりの人気のために配布が中止となってしまいました。

しかしその長い歴史を感じつつ、静謐な空気に包まれた中参拝をしに行くのもいいでしょう。

主な課題

涼しいマントル

エリアの中では下流側、シルクハット岩の近くに「涼しいマントル」(四級/シットダウンは初段)があります。120度くらいの前傾壁の甘いホールドやカチを使っていく課題です。リップへのデッドが決まった瞬間はとても気持ちいいです。

池田カンテ

シルクハット岩の川側のカンテを登っていく「池田カンテ」(一級)。甘いホールドでのデッドポイントなうえに、落ちたら川ポチャするかもしれないという、緊張感が味わえる一本です。

一輪車

池田カンテのすぐ左側の面を直登するラインが「一輪車」(初段)です。ムーブが独特でリップをとめた時はとてもうれしいです。

上級者への登竜門

草もち岩の隣にあるゼブラ岩の川側の面を上がる「上級者への登竜門」(三級)。傾斜をうまく殺しながら登らなければいけない、立ちこみの技術が必要な一本です。

ペタシ

草もち岩ののっぺりしたふくらみを抱え込んで登る「ペタシ」(初段?)。黒本の表紙にもなっており、この岩場のフリクションの洗礼を浴びることができるこの課題ですが、傾斜が変わって体感は三級といったところでしょうか。

ひも

三峰ボルダーの象徴的存在とも言えるのがこの「ひも」(三段)です。その名の通りひものようなクラック上のホールドをうまく使い、体幹で登る好課題です。ぜひ登っておきたい一本です。

他にも「」(四段)や「鉄骨」(四段)など高難度課題も追加されており、まだまだポテンシャルのあるエリアだと言えます。

おすすめ温泉

エリアから車で10分ほど荒川上流方面へ向かうと、道の駅大滝温泉があります。

道の駅 大滝温泉 | 秩父の道の駅~ちちぶ・あらかわ・龍勢会館・大滝温泉~

その名の通り温泉施設が併設された道の駅です。岩風呂と檜風呂があり、熱めの温泉が好きな方にはおすすめのお湯です。


以上三峰ボルダーの紹介でした。黒本に掲載されるくらいボルダリングエリアとして歴史があり、ひもという有名課題もあるエリアですので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

参考元

  • 「小川山 御岳 三峰 ボルダー図集」 通称「黒本」 室井登喜男編
  • 「フリークライミング日本100岩場2関東」山と渓谷社
  • 「日本ボルダリングエリア 上」山と渓谷社


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