今回はフエコタンクスのボルダリングエリアの概要、主な課題を紹介します。
Hueco Tanksエリア概要
フエコタンクスのボルダリングのエリアは以下の4つに分けることができます。
- North Mountain
- East Mountain
- East Spur
- West Mountain
一番大きなエリアは北部にあるNorth Mountainで課題も多く、ガイドなしで入れる唯一のエリアということもあり最も人気のエリアです。
有名な課題の多くはこのNorth Mountainにありますし、十分な量の課題があるのでここだけでツアーを楽しめるでしょう。
その他のEast MountainとEast Spur、West Mountainは入り口からも遠く、ガイドの付き添いが必要なエリアになります。基本的に事前に予約が必要となりますので、電話などで連絡をとっておきましょう。
North Mountain
アクセス
North Mountainは公園の入り口から最も近く広いエリアです。このエリアのみガイド同伴がなくても登ることができます。
トレイルに沿って歩いていけばほとんどのエリアは安全に入ることができます。岩盤の上を歩くこともありますが、足元が悪い場所は少ないです。
主な課題
North Mountainは37の小さなエリアに分かれており、合計で1000近い課題があります。昔から登られているクラシックな課題から、動画で紹介された有名な課題まで様々な課題があります。
クラシックな課題では、カチがメインのハイボールであるSee Spot Run(V6)などがあります。また、Power of Silence(V10)、Esperanza(V14)などの高難度課題まで、バラエティーに富んだ課題があり全く飽きることなく登ることができるでしょう。
East Mountain
アクセス
East Mountainに立ち入るためにはガイドの同伴が必要です。North Mountainの南東に位置しており、フエコタンクスをぐるっと囲っているトレイルからアクセスすることができます。
North MountainとEast Mountainの境界付近にある駐車場に車を停めて、そこから歩いていく方法が便利です。
主な課題
ルーフ課題であるMoonshine Roof(V4)やPower of Landjager(V11)は四つ星課題です。スパッと切れた前傾壁にあるクラックに沿って右へトラバースしていく厳しいラインであるSlashface(V14)は、動画でも紹介されるなど有名な課題です。
East Spur
East Spurはフエコタンクスの中で最も小さいエリアです。とはいっても課題数は約300あり、コンパクトな中に多くの良課題が凝縮されています。
アクセス
East SpurはEast Mountainのさらに南側にあり、フエコタンクスの入り口ゲートから最も遠いエリアです。トレイルを歩いてのアプローチが必要です。
主な課題
このエリアは12個の小さなエリアに分けることができます。
巨大なボルダーのクラック課題The Cornerstone(V4)や、背後に岩がありスリリングなJingus Bells(V5)、丸いホールドを駆使するクラシック課題The Egg(V8)、パワーとテクニックが必要なThe Full Monty(V12)などの課題があります。
West Mountain
アクセス
West MountainとはいうもののNorth Mountainのちょうど南側に位置するエリアです。North Mountainの南端からトレイルに沿って歩いていくことになります。
主な課題
West Mountainは26の小さなエリアに分かれています。
クラシックなトラバース課題The Bathtub(V9)はトレイル沿いにあります。
まさにフエコタンクスといった大きくえぐれた穴をつないでルーフを上るStar Power(V5)や、ピンチが面白いCrash Dummy(V7)、ビデオの名前にもなっているBest of the West(V7)、ハイボールのMother Earth(V11)などがあります。
以上フエコのボルダリングエリアの概要でした。4つしかエリアがないように見えますが、一つ一つのエリアの課題数はとても多く、質・量ともに素晴らしい岩場です。
今回の記事がエリアの概要を知るために役立てば幸いです。
参考
- Hueco Tanks: The Essential Guide To America’s Bouldering Mecca
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