今回はGrand Wallエリア紹介の第3回目です。Grand Wallエリアの中でも、北側に位置し、ANIMAL MAGNETISM TRAILに沿ったエリアの主な課題を、私の独断で解説していきます。
ANIMAL MAGNETISM
ANIMAL MAGNETISMエリアはEASY CHAIRエリアの隣で、Cacodemon Boulderの北側の面に沿って広がっています。エリア上部へはマットを背負ってのアプローチは少し大変ですので、MANTEL MADNESSエリアから遠回りすることをおすすめします。
ANIMAL MAGNETISMボルダーにはスローパーの保持力が試されるKing Swing(V7)やMind-bender(V7)、Golden Boy(V7)、Master Plan(V7)やそれらのLowスタート課題、ハードプロブレムのテストピース的なThe Proposal(V12)など中上級者は飽きることなくトライできます。
その岩のSit-down to Holm Boy(V6)は特徴的な棚状のホールドをうまく使いながら登る課題です。
Jack’s Baby(V5)はリップをトラバースするスローパーが連続する課題です。結構パンプします。
No Troublems(V10)はカチでダイナミックに動き、ルーフを越えていくパワフルな課題です。雨の日でもルーフの下の部分は練習することができます。
WORM WORLDボルダーのThe Stinger(V6)は船のへりのような形状の真ん中を上がっていく課題で、見た目が非常にかっこいいでおすすめです。
HEARTBREAK HOTEL
HEARTBREAK HOTELエリアはANIMAL MAGNETISMエリアから少し上がったところに広がっています。
Heartbreak Hotel(V3)やTrad Killer(V4)は手数も多くムーブも多彩で面白い課題です。
Worm World Cave(V9)は強傾斜のカンテを、カチやピンチを使いながら立体的なムーブで登る、スコーミッシュの中でも最も人気な課題の一つです。
GILLIGAN’S ISLAND
GILLIGAN’S ISLANDエリアはMANTEL MADNESSエリアと、HEARTBREAK HOTELエリアの間に位置します。エリア名の由来となるGILLIGAN’S ISLANDボルダーは高さがあり、Neurotica(5.13b)とForce of Habit(5.12d)というルートがあります。
RIDE THE LIGHTNING
HEARTBREAK HOTELエリアからトレイルを上がったところにRIDE THE LIGHTNINGエリアがあります。
やはりこのエリアのシンボルはRide the Lightning(V8)です。
ここを登れと言わんばかりの帯状のホールドの連続に、圧倒的な高さ。マントルも難しくメンタルも試される課題です。
他にもVitamin D(V8)やSunshine & Lollipops(V6)、Very French(V5)、21st Century Digital Boy(V3)など多くのおすすめ課題があります。
WENDY WORLD
WENDY WORLDエリアはRIDE THE LIGHTNINGエリアの隣にあり、Grand Wallエリア全体で最も北側に位置します。
Send the Pain Below(V9)やButterfly Effect(V4)、Feed Us a Fetus(V7)といったTOP100課題もありますが、奥地にあるため人気があまりありません。下地も悪い課題も多いので気を付けてください。
SPIRIT WORLD
SPIRIT WORLDエリアはRIDE THE LIGHTNINGエリアの上部にあります。
Stalling Tim(V10)やTelling Tales(V12)、Phantom Power(V8)といった高難度課題もありますが、アプローチは急な坂ということであまり訪れる人が少ないようです。
以上Grand Wallエリアの北側6エリアの課題の紹介でした。アプローチが大変だったり下地が悪かったりしますが、登る価値がある課題が多いので、少し足を延ばしていってみてはいかがでしょうか。
これでGrand Wallエリアの紹介は終了です。次回はApron Bouldersに続きます。
参考元
「SQUAMISH BOULDERING」Quickdrawpublications.com
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