クライミングエリア紹介 有珠

Japan
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今回は北海道の有珠ボルダーを紹介します。

*公園エリアは現在登攀禁止ですのでご注意ください

概要

サミットが行われたことでも有名な洞爺湖の近くにあるクライミングエリアです。海岸沿いにあって、潮風を感じながらボルダリングを楽しむことができます。

所在地

クライミングエリアは北海道伊達市有珠町にあり、海岸に沿って岩が点在しています。主に浮玉岩周辺の岩が積み重なったエリアと、満潮時には渡れなくなってしまう離れ島エリアに分かれています。

トポ

トポは山と渓谷社の「日本ボルダリングエリア 上」に掲載されています。


エリアのアプローチや課題の配置、課題名とグレードや周辺施設、注意事項などが記載されていますので参考になります。

アクセス

電車

電車で行く場合はJR室蘭本線の有珠駅を下車して徒歩で行くことができます。

2kmほどの道のりですので、なんとかマットを背負って歩いていくこともできるでしょう。

自動車

車で行く場合は有珠善光寺自然公園の駐車場に停めることができます。

駐車場からも多少歩きます。漁港に停める場合は漁師の作業の邪魔にならないように配慮しましょう。

基本情報

環境

海岸沿いの岩場なので、海風によって侵食されている岩を登ることになります。表面はざらざらでポケットやクラックが多数あり、さまざまなホールドを楽しめます。

岩質は洞爺湖の火山から流れ出た溶岩が主成分の安山岩で多孔質なのでフリクションは意外とあります。

脆いところもあるので、ホールドが不意に欠ける場合に備えて下地やマットには注意しましょう。

観光地

エリアの近くには洞爺湖があり、温泉目的に多くの観光客が訪れます。

岩場自体も公園の一部なのですが、寺社の敷地に重なる部分もありますので大声やマナーには注意してトラブルを起こさないようにしましょう。

アプローチ

海岸周辺は平坦な道を歩くだけなのでアプローチは特段問題ないと思います。

海岸沿いは足元の岩が動く場合もありますので、しっかりとしたアプローチシューズなどを履きましょう。

また、離れ島エリアへは海の浅瀬を通るので、満潮時には通れなくなります。満潮、干潮の時間を事前に調べて決して取り残されることがないようにしましょう。

漁港に近いところですので、漁の邪魔にならないよう、そして漁の道具を傷つけないようにしましょう。

主な課題

浮き玉岩

漁港に近く、その名前の通り浮きがたくさん転がっているところにある岩が浮き玉岩です。

この岩には痛いカチを使う「アラルル」(7a)や、テラスを直上していく「ほっき」(5b)など十本ほどの課題があり、垂壁クライミングを楽しめます。

チャランケ

浮き玉岩から漁港を離れるように海岸沿いに歩いていくと船のへりのような形状のチャランケ岩があります。

下部がオーバーハングしているラインを、あまいホールドで登る課題が「チャランケ」(7a)です。

同じ岩には「ポロモイ」(5a)や「ポロノット」(5c)といったクラックを使った課題があります。

三日月

さらに漁港から離れた場所には三日月岩があります。

この岩の三角形が張り付いたような特徴的な形状を使って登る課題が「三日月」(6a)です。

フナムシ

このエリアの端にはテトラポットに寄り掛かるような岩があります。

この岩の小さな棚を使ってSDで登る課題が「フナムシ」(7a)です。少しハングしているところを悪いホールドで耐えて登らなければいけません。

ほや岩

離れ島エリアの人の横顔のような岩がほや岩です。鼻と口のような形状があり、右を向いた人の顔に見えます。

ここには正面の真ん中を直上する「ドッキー」(5a)と左のカンテを登る「ヨッコラ」(5c)があります。

ランディングが悪いのでクラッシュパッドの敷き方や着地には十分注意してください。

竜宮岩

離れ島エリアのメインのボルダーが竜宮岩です。大きなハング面とクラックがあり、多彩なムーブの課題が多くあります。

その中でもずっとハング面を上がっていく課題が「inspection」(8b)です。うすかぶりのクラックやピンチを駆使して登る課題が「リューグー」(7a+)、その右奥のハングから足技を駆使する課題が「カリブン」(7b+)です。

じゃが岩

少し斜面を上ったところにあるのがじゃが岩です。ルーフ上の下部と、スパッと切れた垂壁が特徴的なボルダーです。

この岩のハングからカンテを登る課題が「あぶた」(6b)です。他にも垂壁のカチ課題である「ジャガリコ」(6a)などがあります。

おすすめ温泉

有珠は温泉地として有名な洞爺湖温泉が近くにありますので、温泉にはこと欠きません。

洞爺観光ホテル

洞爺湖の湖畔に佇むホテルの温泉に日帰り入浴が可能です。

温泉案内 - 洞爺観光ホテル

内風呂と露天風呂があり、かなり広さがあるのでゆったりとお湯につかることができます。さらに洞窟風呂とうものもあり、薄暗い中で心を落ち着かせて入ると瞑想をしているようで集中できます。

洞爺湖を眺めながらの温泉は気持ちがよくおすすめです。



以上北海道にある有珠のボルダリングエリアの紹介でした。アプローチも比較的楽ですし、海を眺めながらのクライミングは気持ちがいいですので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

参考元

  • 「日本ボルダリングエリア 上」山と渓谷社

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