クライミングエリア紹介 北山公園

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この記事では兵庫県にある北山公園のボルダーの紹介をしていきます。

所在地

兵庫県西宮市にある北山公園の園内がボルダリングのエリアです。北山緑化植物園と隣接しており、公園といっても遊具があるわけではなく、軽いハイキングをするような場所です。その遊歩道沿いに岩が点在しています。

アクセス

電車

電車で行く場合は、阪急甲陽線の甲陽園駅で下車します。階段を昇り住宅地を通り抜けて、北山公園を目指します。

最初に見えてくる将棋岩までは30分くらいの道のりです。ずっと登りなので結構汗をかいてしまいます。

自動車

車で行く場合は、緑化植物園の駐車場がありますので、そこに車を停めて徒歩で各ボルダーへ移動します。一日の上限が800円です。

基本情報

開拓

1980年代初頭から地元のクライマーによって開拓されており、日本で最も古い岩場の一つになります。「ガンフォー」(初段)や「アドレナリンスラブ」(二段)などのハードプロブレムが、その当時から登られていると考えると驚きです。

環境

岩質は花崗岩で、大きめの結晶が埋まっていることも多いですが、雨風で削られてフリクションは乏しいです。住宅街の中にあり、標高も高くないので真冬でも登ることができます。

人家から近いにも関わらず、イノシシが住んでおり時々姿を見せることがあります。親子連れで出てくることもあり、そういったときは気が立っている場合があるので近づかないようにしましょう。

エレファントノーズから池を望む

北山公園では過去に不幸にもチッピングが行われたり、登攀禁止となったことがあります。クライマー自身の行動によって引き起こされたことを二度と繰り返さず、いつまでも楽しく登れる岩場として残していくために、チッピングは絶対禁止チョーク跡は掃除していくことを徹底してください。

北山緑化植物園

クライミングエリアは北山緑化植物園と隣接しており、観光客やハイカーも多く訪れます。

北山緑化植物園

将棋岩やバーガーヘッドは遊歩道沿いにありますので、マットで道をふさいだり、大声を出したりごみを散らかさないように注意が必要です。

主な課題

将棋岩

将棋ノーマル(一級)

甲陽園駅から上がってくると最初に現れるのが将棋岩です。「将棋ノーマル」(一級)や「将棋スペシャル」(初段)など、これぞフェイスクライミングといった課題があります。

また、北山公園最難の「アゲハ」(三段)もあり、いつもクライマーでにぎわっている岩です。

エレファントノーズ周辺

将棋岩から上がってくると池があり、そこのわき道を上がるとエレファントノーズの岩があります。ここからの見晴らしはよく、西宮市を一望できます。

初級スラブ(七級)

エレファントノーズ」(三級)はそのグレード以上の緊張感を味わえるスラブです。細かいホールドを拾いながらフリクションで登っていく課題で、下地も悪いので注意してください。

ガンフォー」(初段)や「サーティ」(一級)はカチ力や体幹が試される好課題です。

サーティ(一級)

パチンコ岩

パチンコ岩

特徴的な棚があるパチンコ岩も楽しいフェース課題があります。「ルパン三世」(初段)や「大工の源さん」(初段)など、リップを取った時は思わず声をあげるでしょう。

アドレナリンスラブ

少し森の中に入ったところにある「アドレナリンスラブ」(二段)は、関西ハードプロブレムのテストピースと言っていいでしょう。

アドレナリンスラブ(二段)

最初見た時は本当に人がこれを登れるのだろうかと、その傾斜と高さに圧倒されました。これが登れればスラブマスターを名乗っても問題ないでしょう。

アドレナリンカンテ(二級)

バーカーヘッドトラバース

バーカーヘッドトラバース(初段)

遊歩道沿いにある「バーカーヘッドトラバース」(初段)は、ランジをしながらダイナミックにトラバースする楽しい課題です。

食パンマントル(初段)

その他にも「食パンマントル」(初段)や「股フックカンテ」(三級)などユニークな課題名に反しない面白い課題が多いです。

以上、北山公園ボルダーの紹介でした。日当たりもよく冬の間でも比較的暖かくて、花崗岩のフェースやスラブ、マントルといった様々なクライミングが楽しめます。住宅地の中にありアプローチも比較的楽なので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

参考元

  • 「フリークライミング日本100岩場4 東海・関西」山と渓谷社
  • 「日本ボルダリングエリア 下」山と渓谷社


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