今回はボルダリングツアーで訪れたスペインのアルバラシンについて、歴史や建物など町について紹介します。
アルバラシンはスペインの中央部アラゴン州のテルエル県に属し、首都であるマドリードとバルセロナとの間に位置します。
町の標高は約1200mと高いですが、乾燥した土地ということもあり、夏の最高気温は30℃程度まで上がります。一方冬の平均最高気温は約8℃であり、雪や雨もほとんど降らないのでクライミングには適した土地と言えます。
アルバラシンの町の始まり
まずはアルバラシンの町の歴史に少しだけ触れます。紀元前から古代まではケルト系の先住民が住んでいて、その影響で壁画が残っていたりします。
その後イスラム帝国がイベリア半島を征服していた7世紀〜8世紀頃に、アルバラシンにもイスラム教徒が入ってきました。現在の町の原型はこの時期に作られ、建物などはその時代の雰囲気を残しています。
その後はキリスト教徒が入ってアラゴン王国の支配に入り、のちにスペインへと発展していきました。
アルバラシン城
高台から山の方をみると、アルバラシンの町を囲むように城壁が並んでいるのがわかります。
これはキリスト教徒がアルバラシンに入ってきた時期の名残で、外敵からの防御のために築かれたものです。今では城壁の上を歩いて登っていくこともできます。
司教館正門
12世紀以降にアラゴン王国がこの土地を領有した際に司教座が置かれましたが、その時の施設が跡があります。
この荘厳な雰囲気の扉がある門は司教館の正門で、巨大な石を積んで作られており存在感があります。
ホテル
今回のツアーではHotel Albarracínに宿泊しました。ここに限らず、アルバラシンの建物は石積みになっており昔の雰囲気をそのまま残しているようです。
オーナーの方も気さくな感じで親しみのあるホテルです。外側から見るとこのホテルが崖に沿って立っていることがわかります。どうやって建てたのだろうと思いますが、ホテルからの景色は町が一望できて素晴らしい眺めです。
アルバラシンの町にはほかにもいくつかホテルがあり、どれも外観が街並みに調和しています。
アルバラシンの町中
アルバラシンは以前スペインの美しい村10選に選ばれたことがあるくらいに、どこに行っても街並みが美しいです。
世界中から観光客が訪れ、土産物屋やレストランでくつろいでいます。
町中の道路は車1台が通れる幅しかなく、両脇に立ち並ぶ石造の家の隙間を縫うように散策すると中世に戻ったような感覚になります。
町で出会う野良猫に癒されます。
夜になると街頭の明かりが点り、町の雰囲気は幻想的なものになります。
以上アルバラシンの町の紹介でした。クライミングの合間に町中を散策してみてはいかがでしょうか。
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