今回は静岡県にある城ヶ崎のボルダリング課題について紹介します。
概要
城ヶ崎といえばクライミングエリアとしては非常に有名な場所で、特にクラッククライミングやリードクライミングがメインです。そこにボルダリング課題もいくつかあり、海を眺めながらのクライミングが楽しめます。
所在地
エリアは静岡県伊東市富戸の城ヶ崎海岸にあります。
ボルダリングの課題は城ヶ崎海岸に広く点在しています。伊豆急行の駅でいうと富戸駅から城ヶ崎海岸駅、伊豆高原駅まで数kmにわたってエリアがあります。
トポ
城ヶ崎ボルダーの情報は山と渓谷社の「日本ボルダリングエリア 下」に掲載されています。
アクセス
城ヶ崎はエリアが広いため、エリアによって最適なアクセス方法が異なります。
電車
フナムシロック
城ヶ崎の中で最北端に位置するのがフナムシロックです。
伊豆急行の富戸駅から海側に向かって歩き、住宅地を通り抜けていくとフェンスがあるので、その入り口からアプローチします。
住宅地が入り組んでいますので迷わないようにしましょう。
ジャクソンボルダー
富戸漁港の海岸沿いにあるボルダーがジャクソンボルダーです。
フナムシロックと同様に富戸駅から海岸に向かって歩き、開けた海岸にいきます。城ヶ崎の他のエリアは断崖に沿ってあるのでアプローチが大変なところがほとんどですが、ここは平坦な海岸なのでアプローチが楽です。
おたつ磯
伊豆急行の伊豆高原駅から近いエリアにおたつ磯があります。
海岸沿いの遊歩道を歩いていき、吊り橋をわたった後にあります。このエリアは懸垂下降ができる上級者向けのエリアですので十分に気をつけてください。
その他にもカメノテエリアなど、いくつかのエリアがあります。
自動車
自動車で行く場合はエリア周辺に駐車場があります。フナムシロックやジャクソンボルダーなど富戸駅から近いエリアに行く場合は、富戸漁港にあるダイビングショップ「スキューバプロショップ富戸」で料金を支払って停めさせてもらいましょう。
伊豆高原駅方面だったら、駅付近に駐車場がいくつかあります。有料無料の駐車場がいくつかありますが、クライマーは一日中駐車場を占領してしまいますし、地元への還元という意味を込めて有料駐車場の利用を心がけましょう。
基本情報
城ヶ崎はリードクライミングのエリアとして広く開拓されました。その一部としてボルダリングも行われるようになりました。
環境
城ヶ崎海岸は入り組んだ断崖が続く景観が特徴で、観光地として多くの人が訪れます。大室山の噴火による溶岩が流れ着き冷えて固まった火山岩です。溶岩から形成されたということもあって、岩壁の様相は柱状節理が主体となっており、縦にクラックが入っています。
また、城ヶ崎の岩質を特別なものにしているのが、通称「皿ホールド」とよばれる岩の形状で、積み重ねた皿のような岩肌が特徴的です。
観光地
城ヶ崎海岸は約9kmにわたって広がっている断崖絶壁が特徴で、散策に訪れる観光客も多いです。
特に門脇つり橋は高さもありスリル満点です。
主な課題
モンスターマン
フナムシロックの海の近くまで降りたところにある、ダイナミックな課題が「モンスターマン」(二段)です。スタートホールドから悪く、ポケットへのデッドポイントの確率が非常に悪いです。
さらに下部からスタートする「モンスターマミー」(三段)など質の高い課題があります。後ろの岩が近いので慎重に登ってください。
小潮日和
同じフナムシロックのエリアにある課題が「小潮日和」(三級)です。小ぶりな岩ですがムーブを楽しめます。
馬の魂・オオサンショウウオ
富戸港のジャクソンボルダーにあるスラブ課題が「馬の魂」(一級)です。ここで登れる岩は実質一つですので迷うことなく見つけることができるでしょう。
この岩のルーフから海側の垂壁に上がっていくる「オオサンショウウオ」(初段/二段)はテクニカルで面白い課題です。
その他にもおたつ磯の「悟空ハング」など様々な課題があります。
城ヶ崎周辺は伊豆高原などの観光地もあり、東京方面からだと熱海や伊東を通り抜けてくるので食事や温泉には困ることはありません。
リードがメインの岩場ですがボルダー課題も面白いものが多くとてもおすすめですので行ってみてはいかかでしょうか。
参考元
- 「日本ボルダリングエリア 上」山と渓谷社
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