今回はスコーミッシュのボルダリングエリアの概要を紹介していきます。スコーミッシュの岩場と言ってもかなり広い範囲にエリアが点在しています。トポに記載されているだけでも、次のエリアがあります。
- Porteau Cove
- Furry Creek
- Murrin Park
- Shannon Falls
- Grand Wall
- Apron Boulders
- North Walls
- Smoke Bluffs
- Coho Park
- Powerline Boulders
- Cat Lake
- Paradise Valley
- Creekside Boulder
- Green River Bastion
その他にもOther Areasとしていくつかのエリアが掲載されています。
メインはThe Chiefの麓にあるGrand wall, Apron Boulders, The North wallsです。岩質はほとんどのところが結晶が大きめな花崗岩で、氷河や長い年月の風雨によって滑らかになっているものが多いです。
GRAND WALL
Grand Wallはもっとも課題数も多く、さらに細かく18のエリアに分けることができます。多くの有名な課題があり、質と量ともに最高のエリアです。
The Egg(V11)やSesame Street(V9)といった高難度課題から、Easy in an Easy Chair(V4)、Titanic(V3)などムーブで楽しませてくれる課題まで、バラエティーに富んだボルダーが転がっています。
また、スコーミッシュ最難課題の一つであるThe Singularity(V14)もこのエリアにあります。
Grand Wallはハイウェイ99号に沿って南北約500mの範囲に広がっており、岩の配置を把握するだけでも一苦労です。また、The Cheifの末端まで岩があるので、斜面を上がるエリアも多いです。
Titanic(V3)やThe Airtight Garage(V7)、Sloppy Poppy(V4)などはトレイル沿いにあってアプローチも非常に楽で、ランディングも快適です。
Black Slabbath(V7)やUndertow(V7), Ride the Lightning(V8)は斜面を登ったところにあります。
下地が悪かったり、高さがあったりするのでランディング、マットの敷き方には細心の注意を払ってください。スラブからルーフ、トラバースからハイボールまで多種多様な課題があり、グレードも様々なので、どのレベルの人も飽きることなく登ることができるでしょう。
APRON BOULDERS
Apron BouldersはGrand Wallの北西側にあり、ハイウェイに沿った形で広がっています。Grand Wallが森の中と言った感じで常に木陰にあるのに対し、Apron Bouldersはひらけており、開放感があります。
雨のあとは比較的乾きやすいので、Grand Wallが濡れているときはApron Bouldersで登るといいでしょう。逆に雨が降り始めた時はGrand Wallに退避すれば、天然の傘で多少の雨であれば登ることが可能です。
ApronにはThe Method(V12)やThe Serpent(V10)といった高難度課題、This Monkey’s Gone to Heaven(V7)などのきれいな垂壁、The Cutting Edge(V4)やTatonka(V9)など面白いムーブの課題が多くあり、Grand Wallに負けないクオリティを誇っています。トレイルからのアプローチも楽なものが多いですし、Apronの駐車場から近いのも嬉しいです。
THE NORTH WALLS
今回は結果的にThe North Wallsに行く時間が取れませんでしたが、こちらも課題の数がApron Boulders以上にあり、かなり楽しめそうなエリアです。Grand WallとApron Bouldersからさらに北側のThe Chiefの壁沿いに岩が点在しており、広い範囲に広がっているので車で移動するのが良さそうです。
道路沿いにあるボルダーが多く、アプローチも楽で、ランディングも比較的良さそうです。ただし川沿いの課題も多く、水量が多いと登れなかったりします。ほとんどが森の中なので、夏は涼しく登ることができるでしょう。
以上スコーミッシュのメインエリアについて簡単に解説をしましたので、次回は各エリアの詳細を紹介したいと思います。
参考元
「SQUAMISH BOULDERING」Quickdrawpublications.com
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