今回は東京都にある神戸ボルダーについて紹介します。
概要
神戸という名前ですが読み方は「かのと」で、東京都の西方に位置する岩場です。
エリアとしては小さく、天王岩などにも比較的近いので、1日で複数のエリアを回ることも可能です。
所在地
エリアは東京都檜原村の山中にあり神戸園というキャンプ場、ロッジサイトの敷地内にあります。比較的都心からも近いのでアクセスはしやすいエリアです。
トポ
山と渓谷社の「日本ボルダリングエリア 上」に神戸ボルダーのトポが記載されています。
岩場までのアクセス情報、ルート名やグレードがまとまっています。利用の注意事項も記載されていますので参考になります。
アクセス
電車・バス
公共の交通機関で行く場合は、電車とバスで岩場まで行くことができます。
電車はJR五日市線を利用し、武蔵五日市駅を下車します。そこから西東京バスの藤倉行き(五里18)に乗り、神戸岩入り口のバス停で下車します。
バス停からは15分程度の徒歩で岩場にたどり着きます。
自動車
自動車で行く場合は神戸園の駐車場に停めることができます。
駐車場からほぼ真下にボルダーが見えるほど岩場に近く、移動に便利な場所にあります。
冬季については神戸園の方のご好意で無料で駐車することができますが、4月1日から11月30日までは1日500円の駐車料金が必要です。
基本情報
環境
神戸の岩場というとリードのエリアである「神戸岩」とボルダーエリアである「神戸ボルダー」があり、少し離れた場所にあるのでアクセスには注意してください。
岩質は石灰岩が主成分で雨によるぬめりがひどい場合もあり時季を選びます。
四級から五段までと幅広いグレードの課題がありますが、段以上の課題がメインなので主に上級者向けのエリアと言えます。
観光地
リードのエリアである神戸岩には観光客も訪れるので、トラブルにならないように大声を出したりゴミを捨てたりしないようにしましょう。
トイレに関しては神戸園からさらに下流側の公共のものがありますので、そこまで移動して用を足すようにしましょう。
主な課題
神戸の岩場はもともと岩の数自体が少ないエリアでしたが、2019年の台風19号によって下地が変化してしまい、登れる課題がさらに少なくなってしまいました。
実質デルタ岩の一つだけがクライミングの対象と言っていいでしょう。
アルファ
駐車場からもっとも近く、下降路のすぐ下にあるのがアルファ岩です。
このボルダーには「ディバインドア」(一級)などのハイボール課題がありましたが、台風による増水の影響で下地がえぐられてしまいました。
アルファ岩のほとんどの課題は登れなくなってしまっています。
ブラボー
アルファ岩のとなりにあるブラボー岩も同様に下地が変化しており、メインのルーフは登れなくなっています。
ここには「電池切れ」(二段)や「Full Charge」(四段)、「ムタンテ」(四段)といった高難度課題がありました。
これだけ密度の濃い岩が登れなくなってしまったことは残念で仕方がありません。
チャーリー
岩場の中間部に位置するのがチャーリー岩です。ここには三級と四級があります。
デルタ
チャーリーから少し上流にあり、道路沿いのコテージ裏からアプローチできる岩がデルタ岩です。
このボルダーは現在の神戸ボルダーのメインと言ってよく、五段までの課題があります。
岩の左端にある直上のラインが「クリームタイム」(一級)です。動画ではリップをトラバースするラインがクリームタイムになっている場合がありますが、トポでは「ヴァグ」(二段)となっているので違うかもしれません。
そのすぐ右のマントル課題が「ディエス」(初段)です。
この他にも岩の中央から登る「和」(二段)や「驟雨」(三段)、左側からトラバースしてそれらの課題につなげる「Ginga」(五段)や「オロチ」(五段)など多くの高難度課題があり、上級者向けの岩場です。このうちいくつかの課題はチッピングされグレードが変化している可能性がありますので注意してください。
エコー
神戸ボルダーの最上部に位置する岩がエコー岩です。
特に決められたラインがないので、アップとして好きなところを登るのにちょうどいいボルダーです。
おすすめ温泉
神戸から都心に向かって走るとその途中には「瀬音の湯」があります。
こちらはいつも満員になるほど多くの観光客で賑わう人気の温泉です。硫黄の匂いがする温泉で、アルカリ性なので肌がぬるっとして気持ちがいいです。
以上神戸ボルダーの紹介でした。アプローチも近く、高難度課題が多く上級者にはおすすめのエリアですので行ってみてはいかがでしょうか。
参考元
- 「日本ボルダリングエリア 上」山と渓谷社
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