今回はいわゆる外岩、自然の岩場でボルダリングをする場合に必要な道具について紹介していきます。財布とか携帯電話とか普通に持ち歩くものは省略していますのでご了承ください。
クライミングシューズ
クライミングに最も必要な道具の一つがクライミングシューズです。
一般的な靴とは異なり、フラットなソールで足の形にフィットした専用のシューズです。
靴紐で締め上げるレースアップタイプや、マジックテープでとめるベルクロタイプ、すっぽりと足を入れるだけのスリッパタイプなどがあります。ソールのフリクションやつま先の曲がり方、踵の形状などメーカーによって様々な特徴があります。
クラッシュパッド
外岩でボルダリングをする場合、着地の衝撃を吸収するためのクラッシュパッドも重要です。ノーマットでボルダリングをする場合もありますが、基本的には安全の確保のためにクラッシュパッドを持っていくことをおすすめします。
クラッシュパッドにも大きさや厚みで様々なバリエーションがあり、荷物の量や価格と相談して決めるといいでしょう。
また、その畳み方によっていくつか種類があります。二つ折りや三つ折りにして折り畳めるタイプや、丸めて持ち運ぶタイプなどがあります。
チョーク
チョークもクライミングには欠かせません。元は体操競技で使用されるものが流用されており、主な成分は炭酸マグネシウムです。メーカーによってフリクションを向上させるための成分が追加されています。
チョークにも手に馴染みやすい粉末タイプ、潰しながら手に刷り込むブロックタイプ、アルコールが混ぜてあり指紋の奥にも浸透する液状タイプなどがあります。
チョークバッグ・チョークポッド
チョークだけではそのままで運ぶことはできませんので、それを入れる容器として、チョークバッグやチョークポッドが必要です。
手のひらのくらいの大きさのリード用のものから、大きなバッグ状のものもあります。液体チョークであれば普通は最初から容器に入っています。
ブラシ
岩についたチョークを落とすためのブラシも持って行きましょう。チョークの跡は見た目にもよくないので、特にクライミングを終えた時はブラシで掃除するようにしましょう。
積もったチョークは逆にフリクションを低減させて、クライミングの邪魔になってしまうのでトライの前に磨くこともおすすめです。
歯ブラシサイズの小さなものから、3m程度まで伸ばせる構造のものまで大きさも様々です。毛の部分もナイロンから豚毛まで、各社によって工夫がみられます。
トポ
岩場の情報を確認するためにトポが必要になります。岩場へのアクセス、注意事項、岩の配置、課題のライン、課題名やグレードなどクライミングに必要な情報が記載されています。
入手方法は本であったり、手書きのものであったり、インターネットで見ることができるトポもあります。
最近ではアプリで見ることもできますが、電池切れが心配だとか書き込みをしたいといった場合は紙のトポがいいでしょう。
バッグ
岩場へ行く際に必要な道具を入れるバッグも必要です。シューズやチョーク、トポや食料など結構荷物がありますので、大きめの容量が便利ですが、クラッシュパッドとの兼ね合いで決めるといいでしょう。アウトドアで使いますのである程度耐久性があるものがいいと思います。
アプローチシューズ、サンダル
岩場へのアプローチは登山と考えた方がいいので、しっかりとしたシューズを履いていきましょう。そのアプローチシューズにもハイカットのものから、歩きやすさを重視した軽量のシューズまで様々な種類があります。
スリップや転倒を防止するため、グリップがしっかりとしたソールのものを使用しましょう。
また、岩場でレスト時に履くものとしてサンダルを持っていくと重宝します。レストのたびに毎回アプローチシューズに履き替えるのも面倒ですので便利です。
足拭きマット
あったら便利な道具として足拭きマットがあります。登る前にクライミングシューズについた砂などを落とすために使います。タオルなどで代用してもいいでしょう。
クラッシュパッドで拭いてもいいのですが、そうするとクラッシュパッド自体に砂などが残り、またシューズが汚れてしまう可能性があります。100円ショップで売っているような30cm四方の薄い敷物がおすすめです。
ブルーシート、レジャーシート
クラッシュパッドが汚れるのを防ぐため、下に敷くブルーシートがあるといいです。
クラッシュパッドをそのまま地面に置くと土がついてしまい、背負う時に背中が汚れてしまいます。特に水溜りがあったり、雨の後で濡れている場合は汚れがひどくなってしまいますので、汚れを防止するためにブルーシートなどを敷くといいでしょう。
また、荷物を置くためのレジャーシートも持っていくと便利です。荷物をまとめて置くことができますし、汚れを防ぐことができます。
テーピング
怪我の予防のためにテーピングをしている人は忘れず持っていきましょう。怪我をした場合の応急処置にも使えますので便利です。
クラックにジャミングする課題を登る場合にテーピングで保護すると特に有効です。
食べ物、飲み物
岩場での食事や行動食も必要です。クライミングのエネルギー源として十分な食事が必要ですし、水分も重要です。
遭難に備えて多めに持って行ったり、チョコレートなどのカロリーの高いものも持っていくといいでしょう。
ウエットティッシュ
今のコロナの時期ということもありますが、衛生的にウエットティッシュを持っていくといいでしょう。食事の際に使うこともできますし、手についたチョークを落とす場合にも便利です。
日焼け止め
日焼けを気にする場合は日焼け止めを持っていきましょう。特に山の中にある岩場へ行く場合は標高が高いですので、紫外線も強いです。
雨ガッパ、傘
突然雨が降ることに備えて雨ガッパ、レインジャケットを持っていくといいです。平坦なアプローチなどでは折り畳み傘がすぐに準備できて重宝します。
ヘッドランプ、予備の電池
暗くなった場合に備えてヘッドランプは持っていきたいところです。万が一遭難して暗い中行動する場合にも役立ちます。
製品によって明るさも様々ですので購入の際には確認しましょう。
救急セット
怪我の場合に備えて救急セットを持っていきましょう。絆創膏やとげ抜き、消毒もあるといいでしょう。
爪切りや小型のはさみなどがセットになっていると、様々な場面で使えます。
以上岩場に行く際に必要な道具を紹介しました。必ず必要なものから、あったら便利なものまで書きましたが、行く場所やその日の状況などに応じて持っていく物を決めていくといいでしょう。ここでリストとしてまとめておきます。
持ち物リスト
- クライミングシューズ
- クラッシュパッド
- チョーク
- チョークバッグ、チョークポッド
- ブラシ
- トポ
- バッグ
- アプローチシューズ、サンダル
- 足拭きマット
- ブルーシート、レジャーシート
- テーピング
- 食べ物、飲み物
- ウエットティッシュ
- 日焼け止め
- 雨ガッパ、傘
- ヘッドランプ、予備の電池
- 救急セット
アウトドアでボルダリングをする際の参考になれば幸いです。
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