クライミングエリア利用時の注意点

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クライミングエリアに行く際に、何に気を付けるといいのでしょうか。けがをしないように安全に行動するのは当然として、他に注意点はあるのでしょうか。準備から実際に岩場に行く時まで、注意するといい点を書きたいと思います。

登る前

ライミングエリアに行く前にできる準備もあります。実はこれが最も大事だと思います。

事前の調査

まずはエリアに行く前に、インターネットや書籍などで情報を入手しましょう。JFACLIMBING-netのサイトやSNS、ローカルクライマーのコミュニティーサイトなどの情報が正確です。

JFA
NPO法人 日本フリークライミング協会
山と溪谷社のクライミング・ボルダリング総合サイト CLIMBING-net クライミングネット
CLIMBING-net(クライミング・ネット)は山と溪谷社が運営する、クライミング・ボルダリングの総合サイトです。初心者からベテランのクライマーまで、クライミングに関するあらゆる情報を提供していくことを目指します。また、国内唯一のクライミング専門雑誌『ROCK&SNOW』(および別冊『CLIMBING joy』)と連...

岩場の所在地、アクセス方法、ルートの配置、課題名、グレード、トイレなどの様々な情報が得られます。

交通情報や周辺のイベント情報などは自治体のサイトが役に立ちます。例えば、湯河原の岩場は2月から3月にかけて梅まつりを開催しているので、自治体のサイトを確認して、クライミングの日程をずらすと駐車場不足や、観光客との密集を避けられます

書籍は「日本100岩場」「日本ボルダリングエリア」などのトポが参考になります。





また、そのエリアの土地が公有地か私有地か、近くに民家があるかどうかも調べていくといいです。アプローチで余計な場所に入り込まないようにしたり、声のトーンを下げて岩場を楽しむなどといった配慮をすることができます。

公開 or 非公開

行く予定のエリアが公開か非公開かも気にしておきたいところです。一見インターネットに情報があって公開されているようなエリアでも、その土地の所有者が暗黙の了解で登らせてもらっている場合もあるので、むやみにSNSなどで情報を拡散しないほうが賢明です。

非公開とされている場所ではなおさら注意が必要で、特にローカルクライマーの指示に従うなど、慎重な行動を心がけましょう。SNSに情報を載せるのは厳禁です。そういったエリアは、地元とのエリア公開の交渉をしている場合もありますから、その努力が一瞬で水の泡になりかねません。

駐車場

事前に駐車場の場所は確認しておきましょう。路肩に駐車可能という場所もありますが、駐車場があれば少し歩いてでも駐車場に止めたほうがよいです。山奥でも工事車両が通ったり、緊急車両が通る可能性があります。

また、有料と無料の駐車場が両方ある場合では、有料の駐車場を積極的に使いましょう。クライマーは早朝に来て、夕方まで一日中車を止めることがほとんどなので、駐車場を占領してしまいます。

例えば観光地では、短時間だけ駐車したい観光客のために無料かつ使いやすい場所をあけておくと、クライマーへの心証がよくなるでしょう。地元とクライマーとの関係を良好なものとしておきたいものです。

登っているとき

登っている最中はクライミングに集中してしまいますが、岩場はクライマーだけのものではありません

大声

目標の課題を登れた時や、仲間と話しているときはつい大声をだしがちです。まったく声を出さないのは無理ですが、近所に民家があったり、観光客などがいたりすると、迷惑をかけることになります。

また、河原の岩場で釣り客がいる場合は、物音や声で魚が逃げてしまうので、大きな音を立てないように気を付けましょう。お互いに気持ちよくその場所を利用できるように、周りに配慮した声にしましょう。

通路の占領

例えば御岳や北山公園などはクライマー以外も多く訪れます。そういった場所でトレイルに密集したり、マットを広げて道をふさいでしまうと観光客が通れなくなってしまいます。観光客が近づいたらマットをどかすなど気遣いをしましょう。

自然はクライマーだけのものではないという意識をもち、周りへの配慮をしましょう。

火気の使用

火気の使用禁止というエリアも多くあります。焚火は山火事になりやすいのでほとんどの場合禁止ですが、お湯を作るためのガスバーナーやたばこも控えるとより確実です。乾燥した秋冬での山火事は非常に危険ですし、エリアの利用禁止にすぐさま結びついてしまいます。

ナイトクライミング

動画でナイトクライミングをしているのをたまに見かけますが、やはり基本は禁止だと考えておきましょう。まず一つ目に安全面で、ホールドやランディングが確認しずらく、けがのリスクが増えます。また、けがをして下山する際にも、昼間に比べて多くの労力が必要であったり、二次被害を生む可能性もあります。

さらに二つ目には、近くに民家があったりすると、地元住民を不安にさせてしまいます。夜に家の近くで見ず知らずの人がうろうろしていたら、誰でも恐怖を感じるでしょう。クライミング禁止とならないように行動しましょう。夜は寝る時間です。

登った後

ゴミ

ここで書く必要もないと思いますが、ゴミは持って帰りましょう。食べ物のゴミだけでなくテーピングなど細かいゴミもチェックしていきましょう。できれば他の人が捨てたごみも一緒にもって帰りたいです。

チョーク跡

登り終わった後はチョークの掃除をしましょう。チョークが積もっていると逆に滑りやすくなりますし、チョーク跡で手順がわかってしまうのを好まない人もいます。次に登る人のためにもチョークはブラッシングしていきましょう。

また、クライマー以外にとってはチョークの白いあとは汚れ以外の何物でもありません。観光客などや地元住民に配慮してチョークは落としていきましょう。

以上、クライミングエリアを利用する際の注意点を記載してきました。少しの心がけでみんなが気持ちよくエリアを利用できますので、気を付けて楽しく岩場を利用しましょう!

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